杉平（すぎひら）の道標は、伊勢本街道沿いに建つ歴史的遺産です。
　お伊勢参りの参拝者のために伊勢神宮への道を示したものです。
　片面には「左いせみち」、裏面には「右しきず」と彫られています。
　（裏面は固定されており見えません）
　現在の位置は、道路工事のために国道３６８号と伊勢本街道の交差点に置かれていますが、もともとは今よりも約１０ｍほど上の位置にありました。
　
　道標の立つ場所は、津市美杉町の杉平地区にあります。
　大和から伊勢本街道を進むと、奈良県の御杖村敷津（しきず）の隣が三重県津市美杉町の伊勢地（いせじ）地域です。
　伊勢地地域は杉平（すぎひら）、三多気（みたけ）、石名原（いしなはら）の３地区からなっており、県境に接しているのが杉平です。
　道標の文字は、進む方向が伊勢神宮、戻る方向が敷津であることを示しています。

（引用　後世に伝えたい伊勢地の歴史的遺産３０選　著・編　日高上）
34.51290,136.22833